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私の思い
2021/05/18
字には確かに上手、下手があります。下手より上手の方が良いに決まっていますが、もう一つの見方があります。それは、良い字・良くない字という見方です。これは、同じではありません。上手でも良くない字があり、下手でも良い字があります。筆遣いがきれいで、形の整った字は上手に見えますが、それだけでは人の心を感動させることはできません。形が整ってなくて、筆遣いが良くない字でも、見る人の心を何となく感動させる字があります。それは何故でしょう。その字には、その人の心がこもっているからなのです。上手に書けるように習字をしているのですが、この心を込めて書くということを決して忘れてはなりません。心を込めて書くということは、なかなかできないことです。心を込めて書くのにはどうしたら良いでしょう。私は、集中してただ一生懸命に書けばよいと思っています。全体的なことは勿論、細かいところもゆるがせにしないで一心に書くのです。一生懸命に書いた字は、生き生きしています。精神が躍動しているのです。そしてそれが見ている人の心をゆり動かすのです。心のこもった良い字を書きたいものです。「心を込めて書く」という大切なことを忘れずに。
                                
                              書楽人・清山人
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